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今さらな話題ですが、交通事故の発生件数が減っているのに、交通事故関係の民事の裁判(民事交通訴訟)は増えています。
全国の交通事故の発生件数は、10年前の2004年が約95万件ともっとも多く、その後は減少傾向で、2012年では約66万5000件とのことです。ピーク時の約7割です。
一方、統計が公表されている東京地裁の民事交通訴訟は、1970年が約2200件とピークで、その後、1983年の約460件を最低に、現在は増加傾向です。2012年は約1800件とのことです。
確かに、交通事故の損害賠償の裁判が増えているのは、弁護士として実感しているところです。
裁判にならずに和解(示談)で解決する事件も増えています。
その理由はいくつかあると言われていますが、やはり一番の理由は、弁護士費用特約の普及でしょう。弁護士として、事件を受けている印象ですが、最近では、半数ぐらいの方が、弁護士費用特約を利用していると思います。
弁護士費用特約で、弁護士に依頼するハードルが一気に下がったのは間違いありません。
特に、物損で数十万円の請求の事件など、以前は、弁護士費用を考えると、弁護士に依頼することはできなかった事件です。
少額で簡裁が扱う物損事故が爆発的に増えています(ちなみに、簡裁は140万円までの事件を扱います。)。
そんな弁護士費用特約については、これまでも何回か扱いました。
家族の誰かが弁護士費用特約に入っていませんか? →こちら
弁護士費用特約が利用できる事故 →こちら
自分で選んだ弁護士にも使える弁護士費用特約 →こちら
加害者損保が、自分の弁護士費用特約がある損保だった場合 →こちら
最近、弁護士費用特約で、びっくりの損保があったので、次回へ・・・