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変形を修正する板金作業に3つあることは、書いたことがあります(→こちら)。
そのモノコックボデーを前提にした復習です。
モノコックボデーは、パネルの組み合わせでできています。
1 外板板金
そこで、まず、変形したパネルを取り外し、叩いたり、引っ張ったりして変形を取って、元に戻す方法があります。「外板板金」と言われます。
叩くのには、ハンマーや当て盤を使います。
引っ張るためには、いったん溶接が必要になります。
2 取替え
次に、変形したパネルを取り外し、新しいパネルと交換してしまう方法があります。「取替え」と言われたりします。外板板金では元に戻せないほど変形したパネルは、取り替えるほかありません。
3 フレーム修正
これに対し、ボデーの骨格にあたるフレームと呼ばれる部分(フレームの意味は、こちら)は、取り外すことができないので、そのままチェーンを引っ掛け、引っ張って元に戻すことになります。「フレーム修正」とか、「ボデー修正」と言われます。
フレーム修正をするためには、大がかりなフレーム修正機が必要となります。ボデーを固定装置で固定し、歪んでいる部分に「タワー」と呼ばれるものから繰り出されているチェーンをかけ、そのチェーンを引っ張ることで、フレーム修正をします。
このフレーム修正は、出来不出来の差が出てくる作業で、良いフレーム修正機と高い技能がなければ、満足できる修理はできないとされているようです。