交通外傷によるストレスがくも膜下出血を発症させる医学的な証明
前回、交通事故による過重な精神的負荷、身体的負荷が、脳動脈瘤を「自然の経過を超えて増悪させ」、くも膜下出血発症に至った場合には、くも膜下出血発症も交通事故による賠償の対象とすべきだと思うと言いました。 とはいっても、医学 […]
労災における業務上のストレスとくも膜下出血の関係に関するとらえ方
交通事故のストレスにより血圧が上がり、動脈瘤が破裂した場合に、交通事故とくも膜下出血は無関係といえるのかというのが前回の疑問でした。 この点は、労災保険の考え方が参考になります。 いわゆる「過労死」におけるくも膜下出血の […]
交通事故とくも膜下出血
交通事故の頭部外傷というとびまん性軸索損傷などの高次脳機能障害が最近は注目されていますが、やはり割合として多いのは、頭蓋骨陥没骨折、急性硬膜下血腫、脳挫傷、脳内血腫といったもっと直接的な怪我でしょう。 その中では、今回は […]
トリガーポイント注射
神経ブロックと似た治療として、トリガーポイント注射というのがあります。 首や肩などの強く痛みを感じる点(トリガーポイント)に麻酔薬を注射する方法です。のど元に正面から注射をされる神経ブロックに比べると、背中の方から注射す […]
神経ブロック
むち打ち損傷で痛みが強く、長く続く場合、試みられる治療として、神経ブロックという注射があります。その注射をする場所から星状神経節ブロックといわれます。 星状神経節ブロックがされていると、症状が重かったというのが分かること […]
前十字靱帯損傷の診断-医師との面談の例
医師との面談の例として、こんなことがありました。 膝の怪我に前十字靱帯損傷があります。 動揺関節の後遺障害(→こちら)を残すことがあるので、膝の怪我の場合、その有無は重要です。 その前十字靱帯損傷ですが、文献を見ると、徒 […]
医師との面談-医師の協力を得るために
治療の必要性や症状と事故との因果関係が問題になる場合など、医師に意見を聞く必要が出てくることがあります。 もっとも、診療録等の医療記録の開示を受け、診療録を読み込み、必要な医学文献にあたると、実際は、それほど医師に意見を […]
被害者側弁護士のノウハウの蓄積-全国をつなぐネットワークへ
交通事故の損害賠償は、決して弁護士であれば誰でも簡単に扱えるような事件ではありません(以前ふれました。→こちら)。 法律問題だけではなく、医学の知識も必要ですし、工学の知識が必要になる場合もあります。 そういう意味では、 […]
物損事故の場合-物件事故報告書
事故状況の資料として、実況見分調書が重要なことを5回にわたって書いてきました。 では、最近、依頼を受けることが多くなった(→こちら)物損事故の場合はどうかというと、実況見分調書は作られません。 代わりに、物件事故報告書と […]
実況見分調書のコピーをとる手続の地域差-送致日、検番
検察庁で保管する事件の記録は大量にあるので、そこから開示を求められた事件を探し出すのは大変なようです。 そこで、検察庁では、事件がいつ、どこの警察署から送られてきたか、又は、検察庁に送られてきたときに検察庁が付ける番号( […]