休業損害の基本－給与所得者の賞与

賞与の休業損害は、勤務先から事故により休業したことで賞与がいくら減額になるという証明をしてもらえるかどうかにかかっています。

公務員や大企業であれば、賞与の計算方法がしっかり決まっているので、その証明も比較的簡単にもらえます。
勤務先から賞与の減額証明が出れば、その額は、ほぼ自動的に休業損害に加えられます。

しかし、中小・零細企業だと、賞与の計算方法が大ざっぱで、賞与がいくら減額になるか、証明してもらうことが難しいかもしれません。
その証明がもらえないと、賞与の休業損害を請求することは難しいのが現実です。

なお、賞与にも査定の結果が反映されるような定め方をしている企業では、事故がなければ、査定がどうなったかを予想することが難しいと思います。過去の賞与の査定と同じ査定になるとして、本来、支払われるはずだった賞与の額を計算してもらうほかありません。あるいは、平均的な労働者の査定を基準にする方法もあるかもしれません。