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ホーム > 法律の話(ブログ) > 交通事故 > 過失割合について、加害者側の言う事故状況は随分事実と違います。どうやって反論すればいいのですか?
過失割合の基準へのあてはめをする上で、まず重要なのは、どのような事故状況だったのかということです。
その点で、もっとも重視されるのが、警察が作った実況見分調書です。事故直後に、専門的な経験もある警察官が、現場を計測し、写真を撮り、当事者の指示説明を聞いて作成したものですから、信用されるのは当然です。
この実況見分調書の図面にしたがって、過失割合の基準をあてはめ、相手方に反論していくこととなります。
ところが、実際には、自分の記憶、認識とは違う図面が作られていると言われる方が多いのです。実況見分時、自分の記憶どおりに、たとえ相手方の言い分と違っても、正確に記録に残してもらうことが必要です。
自分の記憶、認識とは違う図面が作られている場合、車の損傷の場所や程度、事故直後の現場の写真など客観的な証拠と実況見分調書が食い違うことを指摘していかなければなりませんが、かなり難しい作業となります。
その上で、過失割合の基準の類型のどれにあてはまり、どのように修正されるかを主張することになります。