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ホーム法律の話(ブログ)交通事故よく問題となる傷病名から(医学的基礎) > 前十字靱帯損傷の症状

前十字靱帯損傷の症状

交通事故だと、単車に乗っていて事故に逢い、足をついたときに発症するのが典型的です。

膝に強い力が加わった後、膝に痛みが出てきます。
ただ、前十字靱帯損傷の場合は、痛む場所が膝のどこか、自分でもはっきりしない場合が多いとされています。

前十字靱帯は、膝関節の中にあるので、そこに損傷を受けると、血が関節に溜まることがあります。これを関節血症とか、関節血腫とかいいます。
もっとも、前十字靱帯損傷であれば、必ず血が関節に溜まるということではないので、関節血症・関節血腫がなかったからといって、前十字靱帯損傷が否定されるわけではありません。
逆に、関節血症・関節血腫の60~80%が前十字靱帯損傷だとされているようで、関節血症・関節血腫があったからといって、前十字靱帯損傷だと決めつけることはできません。

やがて、炎症が治まると、痛みは治まってきますが、靱帯損傷は、そのままにしていても治りません。
「膝くずれ」といわれる、膝の不安定性(動揺関節)が残ることになります。これが、後遺障害になるわけです。