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交通事故に限っていえば、医学論文は新しいほど有効です。
というと、逆に、古い方がいい場合があるのかと言われそうですが、医療過誤の場合は、新しければいいというものではありません。
医師の過失の判断基準になるのは、その当時の医療水準ですから、過失の有無が問題となる場面では、その医療行為があった当時に既に発行されていた文献でなければ、役に立ちません。
そこで、医療過誤を多く扱う弁護士は、過去の文献も捨てずに保管しています。
しかし、交通事故の場合は、事故と症状との因果関係が問題になるのであり、その疾病の診断基準が問題となります。そういった点については、医学は日々進歩しているので、新しい論文ほど、より適切な知識(知見)を提供してくれます。
例えば、5年前に医学文献を読んでまとめた書面を、今、そのまま出したのでは、多分、不十分です。
最新の文献による最新の知識(知見)を押さえておかなければ、被害者側弁護士として有効な活動はできないのです。