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高齢の主婦の休業損害-日額

高齢社会が進行し、また、高齢者の交通事故が増えているからでしょう、高齢の主婦の休業損害を扱うことが増えてきました。

原則的な日額(→こちら)で説明しましたが、家事労働の休業損害の原則的な日額は、女性労働者の全年齢平均賃金です。

しかし、高齢の場合は、家事労働のレベルが落ちてくると考えるからでしょう、日額を減額するのが一般の扱いです。
具体的には、60歳くらいを超えると、全年齢平均賃金ではなく年齢別平均賃金を使うようになります。
例えば、2012年の女性労働者の平均賃金は、こんな感じです。

全年齢平均 3,547,200円
60歳~64歳平均 3,015,800円
65歳~69歳平均 2,859,600円
70歳以上平均 2,956,000円

ちなみに、70歳以上が65歳~69歳より高くなっているのは、この年齢層で働く人は、特別な資格や技能などを持った人で、より高額な収入を上げる人が多くなるからでしょう(男性でも同じ傾向があります。)。
そこで、70歳以上の主婦の場合、この70歳以上の平均賃金の更に8割とか6割とかに減額した額を計算の基礎にすることが多いのです。