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弁護士に依頼するのは裁判をするときだと思っている方がまだおられます。
しかし、そんなことはありません。
ほとんどの場合、弁護士が依頼を受けて、まず行うのは、損保会社との交渉です。
最初から、裁判を起こす前提で依頼を受けることは、ほとんどありません。
それは、裁判を起こすと、解決までかなりの時間がかかるからです。早くても半年、ちょっと難しい事件だと1年とかは普通にかかってしまいます(→こちら)。
もちろん、弁護士の費用や裁判所の納める手数料など、費用が多くかかることもあります。しかし、費用についていえば、ほとんどの場合、裁判をせずに示談(和解)で解決するよりも、裁判を起こした方が賠償額が多くなり、その賠償額の増額分が、費用の総額分よりも多くなります。
その金銭的なメリットを説明しても、多くの人は、まず損保会社と交渉することを選択されます。
何といっても、交渉の解決は早いからです。早ければ、交渉に入って1か月程度で解決することもありますし、特別な事情がないケースでは、2~3か月というのが平均でしょうか。
そして、裁判によらないといっても、弁護士が代理人についたケースでは、裁判基準の賠償額の7~8割以上の賠償は引き出せるのが一般的です(一方、弁護士がつかないケースでは、裁判基準の5割にも満たない提示しかない場合をよく目にします。)。
どうも、弁護士に相談するのは、裁判するときと思い込んで、弁護士への相談を控える方もおられるようなので、そんなことはないという話しでした。