交通事故を扱う診療科は？

病院・診療所は、専門とする分野を明らかにしています。
それを医療法では、標榜科といいます。

交通事故でどの標榜科を受診すればいいかというと、まずは整形外科です。
骨、関節、筋肉などを扱うのが整形外科なのです。

事故後、まず飛び込んだり運び込まれたりするところが整形外科でなければ、その後の受診は整形外科に紹介してもらうべきです。

ところが、外科で治療を受け続けていたり、脳神経外科を選んで行ったり、ペインクリニックを希望したりといったケースを見ることがあります。

外科は手術をするところなので、けがの治療は専門外です。
脳の外傷が疑われる場合には、まず、脳神経外科に回されることはあるかと思いますが、脳の外傷が見付からなければ、その後の治療はやはり整形外科です。
ペインクリニックは、しつこい痛みが続く場合に、その痛みを抑える目的で紹介されることはあるかもしれませんが、最初からかかるところではないでしょう。

やはり、専門の科で診てもらうことが、診断も正確ですし、治療も的確だと思います。
そして何よりも、損保会社との関係で、整形外科医の適切な診断書があることが、十分な治療の期間を確保し、後遺障害の適切な認定を得ていくために必要なのです。