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調査事務所では、MRIで頚髄に輝度変化(白っぽく見えます。)がなければ、中心性頚髄損傷とは認めません。
しかし、その上肢の症状を見ると、どう考えても、頚椎捻挫などでは説明できないのではないかと思える方がおられます。
実際、中心性頚髄損傷の診断を受け、労災では、結構高い等級に認定されています。
そもそも、中心性頚髄損傷であれば、必ずMRI所見が出るものだとはされていません。MRIの精度もあれば、読影医の経験・能力による差もあります。
医学文献でも、中心性頚髄損傷では、MRIで頚髄輝度変化が見られるとは書いてありますが、MRI所見がなければ、中心性頚髄損傷ではないと書いてあるものなどありません。
にもかかわらず、MRI所見がなければ、中心性頚髄損傷を否定する調査事務所の立場は、非科学的です。
ちなみに、MRIの精度は、テスラという単位で表わされますが、多くの病院にあるMRIは1.5テスラでしょうか。3.0テスラのより情報量の多いMRIは、まだごく一部の病院にしか設置されていません(病院のHPを見ると、3.0テスラのMRIがある病院は、それを「売り」にしているのが分かります。)。