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もちろん、検査の結果や医学的な評価に関わる記載を書き直してもらおうと思っても、それは無理です。
でも、明らかな誤記というのは、当然、医師にもあります。
日付けを間違っていたり、右と左を間違っていたり、有と無のチェックが逆だったりということは、意外とあるものです。
調査事務所でも誤記に気付き、医師に確認してもらえればいいのですが、その誤記を誤記とは思わず、かつ、その記載が結論に影響すると面倒です。
そこで、後遺障害診断書を書いてもらったら、損保会社に提出する前に、よく見直すことが必要です。
見直して、明らかな誤記は訂正をお願いします。
明らかな誤記であれば、当然、訂正してもらえます。原本を戻せば、それに訂正印を押して、加除すれば済むことで、そんなに手間ではありません。
また、弁護士のところでも見直したのだけれど、そのときは誤記に気付かず、損保会社に提出した後に誤記に気付くという場合もあります。
実務的なテクニックとしては、まず、損保会社を通じて調査事務所に事情を説明し、判断を待ってもらうように伝えます。
そうしておいて、医師に訂正をお願いしますが、さすがに調査事務所から後遺障害診断書の原本を取り返すわけにもいかないでしょう(原本を返してくれるのかもしれませんが、やったことがありません。)。弁護士のところでコピーしていた後遺障害診断書(あるいは、病院・診療所で保管しているコピー)に訂正を入れてもって、誤記だった旨を書き添えてもらい、そのコピーに改めて訂正した日付を記入し、医師に署名し、押印してもらいます。そのコピーを利用して作った訂正後の後遺障害診断書を追加で提出します。
また、調査事務所の判断が出た後に、後遺障害診断書の記載が間違っていたと相談を受けたこともありました。
それも、明らかな誤記で、等級の認定に影響したと思われる誤記だったので、やはり後遺障害診断書のコピーを使って、医師に訂正した後遺障害診断書を作成してもらいました。
そのときは、いったん調査事務所の結果が出ていたので、異議申立ての手続をとり、その訂正だけが理由ではなかったのですが、無事、等級の見直しを得ることができました。
後遺障害診断書も良く見直すことが必要だという話しでした。