失業者の休業損害

学生と同じ無職者ですが、事故時に働いていない失業者については、休業損害は認められないことが多いのが実態です。

理屈の上では、労働の能力と意欲があり、仕事に就く可能性が高ければ、休業損害が認められるとされます。
しかし、実際には、失業中の者について、損保会社は休業損害を認めないことが多いですし、裁判所の判断も、結構厳しいという印象です。

事故前に働いていた期間が長く、求職活動をしていたことなどが、失業中でも休業損害が認められる最低限の条件といっていいと思います。
加えて、既に就職先が内定していたりすれば、さすがに休業損害も認められるでしょう。

ただ、休業損害が認められるにしても、その基礎収入は、平均賃金より低くなるのが普通です。
もちろん、就職先が内定していれば、その予定された給与が、基礎収入となります。