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タイトルからして「難しい」です。
理屈は簡単なのです。自営業者でも、事故による現実の収入減があれば、それが損害です。
でも、この収入減の証明が難しい。
まず、所得の申告を少なめにしている方が多いのです。そもそも、利益があまり上がっていないことになっているので、事故後の収入減がはっきり出てきません。
税金対策で過少申告していると、事故にあったときに、休業損害の証明が難しくなることは覚悟してもらうしかありません。
それでも、現実の売上を出して、事故前と事故後を比べるなどして、収入の減少を証明する努力をします。
過少申告が多いことは、損保会社も裁判所も分かっているので、現実の売上をきちんと出すことができれば、それによって収入減を判断してくれます。
しかし、次に問題になるのが、自営業者の場合、売上に波があるので、収入減があったとしても、それが事故によるものか、事故以外の原因によるものかの判断が難しいということです。
もっとも、売上の波は、季節・月によるところも大きいので、何年か前の同時期の売上との比較が参考になります。
また、事故があっても、代わりの者や補助が入って、売上が減っていない場合があります。
その人件費が出てくれば、それが損害になりますが、家族だと、人件費も出ていきません。
まだまだ難しいところがあるのですが、いったん、ここで結論です。
収入減の証明が難しくても、自営業に影響が出ないわけはないので、最後は、平均賃金相当くらいは損害と認めようというところで落ち着くことが結構多いのです。