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治療の必要性や症状と事故との因果関係が問題になる場合など、医師に意見を聞く必要が出てくることがあります。
もっとも、診療録等の医療記録の開示を受け、診療録を読み込み、必要な医学文献にあたると、実際は、それほど医師に意見を聞く必要があるというわけではありません。医療過誤の場合、多くの例で協力医に意見を聞く必要があるのとは違います。
まずは、診療録と医学文献の読み込みに力を注ぐべきです。
この点をおろそかにして(要は、手を抜いて)、医師に面会して意見を聞こうと思っても、得られるものは少ないでしょう。
問題となる疾病の基本的な知識がなければ、医師の説明も理解できないでしょうし、そもそも、質問すべき点もポイントがずれてしまうでしょう。
忙しい医師に、わざわざ時間をとってもらって、教科書に書いてあるような簡単なことを質問するなど、マナーに反することを自覚すべきです。
しかし、教科書はもちろん、論文等を検索しても、知りたいことが分からないことはあります。
臨床の現場で経験する事柄だからといって、文献にはあまり書かれていないということがあるのです。
そういった点に絞って質問をすると、そのケースで使える(有効な)情報を得ることができます。
また、質問を受けた医師も、自分が得意とする臨床の現場での事柄に関する質問ですから、進んで答えてくれることが多いようです。
治療の必要性や症状と事故との因果関係など医療に関する争いがある事件であれば、やはり医療に詳しい弁護士が扱うのが適切だと思うのです。